シンガポール軍レーション徹底解説レビュー!世界のミリメシ試食レポート

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シンガポール軍レーション 【学ぶ・知る】

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本レポートは、MOMCOMのEC担当部が、実際にその国の軍で食料として使われている、いわゆる「ミリ飯=戦闘糧食(レーション)」のレビューをレポートでお届けするものです。

第6回目はシンガポール軍の戦闘糧食!

シンガポールってどこにあるんだ!?

日本から東南に飛行機で6時間程行くと、シンガポールに到着します。

あれ?マレーシアにくっついてない?と思われるでしょうが、マレー半島の最南端に

シンガポールは島国としてぽつんと存在する、そんなあまり目立たない国かもしれません。

シンガポールは、香港とともに、金融資産1億ドル(約107億円)を超える「超富裕層世帯」の割合が多い国です。世界中から富裕層が集まりますが、小さな政府であるため、先進国にかかわらず公的年金がありません。

インスタグラムで「ビルの上のプール」として有名な「マリーナベイサンズ」はシンガポールにあります!

そんな超大金持ちの国シンガポール、軍隊は何を食べているんでしょうか?

https://www.theurbanlist.com/perth/a-list/how-to-throw-the-ultimate-stress-free-dinner-party より

片手にワイングラスを持ちながらビュッフェ形式のディナー?

夜景を見て今日の株の動きについて語り合いつつ、フォアグラに舌鼓を打つのか?

それとも高級牛肉を前に・・・?

現実はそんなに甘いものではありませんでした。

でもシンガポールのレーションは滅茶苦茶甘いんです。

早速見ていきましょう!

シンガポール軍レーション

パッケージから楽しんでみましょう。

その名も、

「FIELD RATIONS, ONE MAN X 24 HOURS」

=野戦糧食個人用 24時間分

というTHE 戦闘糧食ゴツい名前。

イギリスが歴史に深くかかわっている地域のレーションはONE MANという英語表記を使用する傾向にあります。他にもオーストラリア軍レーション、マレーシア軍レーション、一部のインド軍レーションなどはONE MANと表記されているので、チェックしてみてください。

ラベルにも注目

英語と漢字のコントラストがブレードランナーを想起させませんか?

このレーションは、シンガポールの食品会社、SFI Manufacturing Private Limited(以下SFI社)が製造しています。

軍隊向けの食糧ロジスティクスを主に担う会社で、シンガポール軍向けMREレーションの製造以外には施設内、航空機内でのケータリングを行っており、面白いのが他国にカスタムのMREレーションを卸している!ことです。

なんと、近隣諸国のトレーニングレーションをSFI社が納入している場合もあり、東南アジアでは超大手の食品会社なのです。(タイ・ベトナム・マレーシア軍の物で確認済みです。)

さらにもう一点、レーションファンにはたまらない求人がSFI社から・・・ 

なんとコンバット・レーション・テスター(レーションの味見専用職人)を求人で出しているのです!

https://mothership.sg/2015/12/sporeans-ns-vocation-is-combat-ration-tester/ より

 

シンガポール軍レーションの構成

シンガポール軍レーションは

メインメニューパック(2つのメイン料理+デザートパック) +   アクセサリーパック(ビスケットその他)+ インスタントラーメン

で24時間分を構成しており、スペイン軍レーションのように、

兵士は組み合わせを自由に選択することができます。

  • ハラール(イスラム教徒向け)のメインメニューパック x 6種類
  • 通常のメインメニューパック x 6種類

の12種類のメインメニューパックに対し、アクセサリーパックが5種類、

インスタントラーメンが4種類なので・・

12 x 5 x 4= 240通りのバリエーションを誇ることになります。

さて、気になる内容物は・・・!?

シンガポール軍レーションの実食レポ

シンガポール軍レーションのサイズ感

シンガポール軍レーションは米軍MREレーションが2つといったサイズ感です。

大変コンパクトに纏まっているので、

キャンプや登山、ハイキングにも最適でしょう。

フランス軍レーションやイギリス軍レーションなどの24時間レーションは、好きなパックを兵士がバックパックに選んで詰めていきますが、

内容物を確かめよう

あれ?

ポカリスエットが入ってるぞ!?

そうなんです。シンガポール軍レーションのメニューには

ポカリスエットやミロが入っているものが多く、

遠い昔に味わったかのような、謎の親近感を覚えてしまいます。

内容物:ゴマソースヌードル/豆入りチキントマトライス/トウモロコシとヘーゼルナッツのお粥/フルーツバーx2/オート麦ビスケットx2/ココアフレーバービスケットx2/3 in 1コーヒーミックス/シリアルミックス/スポーツドリンク(ポカリスエット)/ホットビバレージミックス/フィグバーx2/ティッシュペーパー/固形燃料&マッチ/

朝食の組み合わせ

朝食には、味のバランスを考えて

シリアルミックス、コーヒーミックス、オート麦ビスケットにココアフレーバービスケットを

チョイス。

全部甘い!

なんでこんなに甘いんだ!

塩味だと思っていたオート麦ビスケットまで甘いぞ!

シリアルミックスは限界まで牛乳に浸した

コーンフレークで、これもまた甘い。甘い。甘い!

味は悪くない・・・でも甘い!

そして3 in 1 コーヒーミックス・・・甘い!

昼食の組み合わせ

独身貴族といった感じ。

 

朝食では糖分を十二分に摂ったので、

昼食は麺類で攻めます。

絵柄を見ても、優雅なアジアの昼下がりな感じがしますよね?

丸の内のOLが

「ξ゚⊿゚)ξ 今日はランチどこいく~?」

なんて言いながら入っていく東南アジア料理店の雰囲気が感じられませんか?

 

レトルトなのに色鮮やか。非常にレベルが高い。

 

このゴマソースヌードル、肉の食感とゴマの芳醇な風味が合わさり、

オリエンタルな味覚が楽しめます。

レトルトとは思えない完成度です。

 

ただ唯一難点をあげるとすれば、

 

甘辛と思いきや甘甘辛な点です。

付け合わせのビスケットもまた甘く、

ドリンクとして用意したインスタントレモンティーも

もれなく甘いです。

 

シリアルミックスは限界まで牛乳に浸した

コーンフレークで、これもまた甘い。甘い。甘い!

味は悪くない・・・でも甘い!

シンガポール軍のおやつ

自衛隊を除き、大体の国のレーションには行動食=おやつが用意されています。

シンガポール軍レーションもフルーツバーやフィグバー、メントスなどが用意されています。

この行動食にポカリスエットが含まれているのです!

シンガポール軍レーションのおやつは大変上品な甘さで、

日本で市販されているビスケットやクッキーよりもはるかに美味しい点は称賛に値します。

特にフルーツバーは絶品で、日本で売ったら間違いなく爆売するレベルです。

ポカリスエットの味は万国共通

シンガポール軍レーションに入っているポカリスエットの味は普通の味です。

大塚製薬がインドネシアの子会社にライセンスの下で製造している商品を

そのまま使っており、当然ながらハラール(イスラム教徒向け)認証がされています。

Lower in Sugar(低糖)と右下に書かれているが、シンガポール軍レーションはLowerなのか・・!?

おまちかねの夕食

さて、夕食の時間です。

甘いもの尽くしだったシンガポール軍レーションですが、

さすがに夕食くらいは甘くないものがあるでしょう。

東南アジアの屋台でサクッと一杯、そんな風情。

最後に選んだのは

メインに豆入りチキントマトライス、

デザートにはトウモロコシとヘーゼルナッツのお粥を選びました。

チキントマトライスを一口ほおばると、

 

チキンのジューシーな香りが鼻を通り、

 

トマトのわずかな酸味が舌の上で踊り、

 

甘みが押し寄せてきます。

 

よし、のどが渇いたからドリンクでも・・・と

菊の花ティーを喉に流し込むも、

やはり甘みが押し寄せてきます。

風味自体はとても心地の良い物で、むしろおやつに飲むべきだったかもしません。

デザートという言葉の暴力

ここまで甘いものづくしのシンガポール軍レーション

トウモロコシのデザートって一体なんだ!?

と思いきや、意外と甘みがさっぱりしていて大変食べやすい。

「シンガポールレーションのデザート」と聞いただけで

砂糖の塊が出てくるのかと思っていたので、

カウンターストレートを一発頂いた気分です。

評価:星4つ

シンガポール軍24時間レーション 星4 ★★★★

世界で一番甘いレーション・その個性はピカイチ

このレーションを知らずして、レーションを語ってはいけないかもしれません。

近年世界各国のレーションで失われた「個性」を強く保った素晴らしいレーションです。

甘いものが多いので、カロリーが高いかなと思いましたが、

なんと3,350キロカロリー程度、とロシア軍レーションと変わりませんでした。

差がつく知識:シンガポール軍のこだわり

レーションの温め方(公式情報)

シンガポール軍レーションの説明書 MREの温め方

レーションに付属していた説明書より

シンガポール軍レーションには説明書がついており、

レトルトパウチの温め方まで解説してくれています。以下に和訳を掲載します。

(注意!方法2と方法3で加熱に使用した水で飲み物を作ることはできませんが、洗浄に使用することはできます。)

方法1


a) 火にかけた金属製のメストレーで直火で加熱する

b) 焦げ付かないようにかき混ぜる。加熱は5分が適切。
方法2


a) お湯を沸騰させる(金属製メストレーの1/3が良い)約200mlのお湯を注ぎ、暖かい飲み物をつくる。

b) 沸騰したお湯にレトルトパウチを入れる(メストレーにはパウチを折りたたんで入れる必要がある)

c) 5-8分ほど湯煎する。必要ならば、パウチをひっくり返す。
方法3


a) 金属製メストレーの1/4まで水をそそぐ。

b) 注いだ水にレトルトパウチを浸す。(パウチを折りたたんで入れる必要がある)

c) 同時に、水をそそいで10分間加熱する。必要ならば、パウチをひっくり返す。
方法4


レトルトパウチを暖まったエンジンの上に10分間置く。または太陽光の下に30分間置く。

移動中は – フルーツバーやビスケットを食べて空腹を癒しましょう。

興味深いのが方法4で、

なんだか味のあるイラスト

「暖まったエンジンで加熱する」のを公式情報として出すケースはほぼありません。

[aside type=”normal”]シンガポールは多民族国家なので食習慣が民族ごとに異なります。説明書に記して食べ方を徹底しないと、せっかく栄養計算されてつくられたレーションが正しく消費されず、無駄になってしまいまうためにここまで徹底しているのです。[/aside]

味を評価するシステム

もしなにかご提案がありましたら、ご希望を書いてお知らせください・・・

レーションは味からパッケージデザイン、運用哲学まで全てを

国家が主導で行っているので、メニューや味の改良が遅れがちなのですが、

シンガポール軍レーションは兵士からのフィードバックを会社が集計しているので

現場の声を拾いやすい、兵士にとって大きなメリットがあります。

[aside type=”normal”]この評価システム、他にもカナダ軍で採用されています。[/aside]

朝食に食べたシリアルのキャッチコピー

作り方の紹介なのに、

最後の一文に「すべての現代人にとって本質的な健康飲料」

良い煽り文句だと思いました。

おまけ:メニュー表と説明書

シンガポール軍レーションのメニュー表と、説明書をおまけとして掲載します。

 

通常、レーションに入っているお菓子は「行動食」なのですが、

「nightsnack」とこの説明書では表記されているので、

「夜食だったのか!?」

と再度びっくりしてしまいました。

次回は、カザフスタン軍レーションをご紹介します。

おまけ:シンガポール軍レーション実食ビデオ映像はこちら!

世界一美味しいフランス軍レーション(戦闘糧食)のレビューでも紹介させていただいた、同じみ、迷彩服コンビでレーションレビューをされるYoutuber「トッカグンさん」です。

大変丁寧に作られており、ついつい見てしまいます。

▽世界中のレーションを総まとめ!全部食べてランキング作っちゃいました!!▽

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