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世界の戦闘糧食を「試食」しよう!【イギリス軍レーション編】
本レポートは、MOMCOMのEC担当部が、実際にその国の軍で食料として使われている、いわゆる「ミリ飯=戦闘糧食(レーション)」のレビュー(感想)をレポートでお届けするものです。
第2回目はイギリスです。(※参考動画は、記事の最後でご紹介してます。)
イギリスの料理は、一般的に”心底まずい”とジョークで形容されますが、軍の人々は実際にはどのようなものを何を食べているのでしょうか?
では早速開封していきましょう。

実は今回のレーション、T1という喫食試験用の珍しいもの。この年式の後にカレーライスが正式なメニューに入った。
イギリス軍レーションには25種のバリエーションがある
M.O.D USE ONLY(国防省の使用のみ許可)、NOT FOR RESALE(横流し禁止)
と印刷された箱の中には、
- 3食分(朝・昼・晩)
- おやつ
が合わさった、いわゆる24時間分が入っていました。
今回は通常用レーションですが、他にも
- ベジタリアン用
- 宗教者用(シク教・ヒンドゥー教その他)
をはじめ、なんと全体で25のバリエーションがあるそうで。
<イギリス軍レーション朝食>イギリスらしく、おしゃれなオムレツが登場
朝食のチョイスは
- ベーコンオムレツ
- ビーンズとビスケット
- ツナ缶
- チョコレート
イギリスに留学した経験のある友人によれば
「豆系の料理は二度と見たくない」
とのことだったので、豆だらけのイングリッシュ・ブレックファストを想定していました。
しかし、予想は良い意味で裏切られました。
早速一口。ぱくっ。
実際に食べて見ると、オムレツは消しゴムのような食感。
ただ、そこまで味付けに不具合はないです。
問題なのはチョコレート。イギリス軍レーションのチョコレートは
ブルーム現象が起きやすく、ボソボソした触感になりやすい。
<昼飯>紅茶+ビスケット+クッキー
気を取り直して昼食。
イギリスといえば、紅茶です。さすがはティータイムの国、紅茶は4パックも入っていました。
10年前までは6パックでしたが、コーヒーが数年前から付属するようになりました。
イギリス軍のビスケットとクッキーは穀物本来の香ばしさに、ドライフルーツの香りが程よいアクセントとなっており、紅茶につけて食べると、なお美味でした。
バサつくチョコレートは心なしか小学校の時に口にしたチョークを思い出させますが、まあ味に文句はなし!
<イギリス軍レーション夕飯>さすが大英帝国のカレー。
夕飯はラムカレーとサフランライス(インディカ米)がメインです。
これがまた絶品で、舌に運んだ瞬間、スパイスの香りとラムの濃厚でクセのある味が口に広がる。
朝食の消しゴムより上品な味わいで、これ以上のレトルトカレーを食べたことはありません。
「イギリスで美味しい食事を取るならば3食朝食を食べるべき」と言ったのは誰だ!
今後も要チェック、イギリス軍レーション
イギリス軍レーションの変遷は大変面白く、
- 「内容物の大幅な減少」
- 「印刷の簡略化」
- 「予算削減」
などの大きな波を2003年ごろから受けていました。
そして2006年の大幅なメニュー改革があったかと思えば、2011年にはユニオンジャックの大きなシールが貼られるようになったりと目まぐるしく状況が変わっております。
今後も目が離せません。
イギリス軍レーション評価:星4つ。
- 予想を良い意味で裏切り、結構楽しめた点
- 晩飯のカレーが結構美味しくて笑顔になった点
を考慮して
イギリス軍24時間用戦闘糧食
(レーション) |
星4 ★★★★☆ |
次回はいよいよ、グルメの国、大本命フランス軍のレーション特集です!お楽しみに。(一番うまかったです。)

▽世界中のレーションを総まとめ!全部食べてランキング作っちゃいました!!▽

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