目次
ロシアのNGO「アンドロイドナヤ・テフニカ」が開発中のロボット「FEDOR(ヒョードル)」は、戦争のあり方も変えてしまう??
「アンドロイドナヤ・テフニカ」とは?
2005年9月に発足したロシアのNGO(非政府組織)法人。
- 航空宇宙技術
- 宇宙インフラの創造とリノベーション
をメインに扱う企業で、ロシア政府のお墨付でロケットと宇宙技術のためのロボットシステムを開発しています。(つまり表向きはNGO団体ですが・・・・ま、そういうことです。)
[aside type=”normal”]アンドロイドナヤ・テフニカの公式サイト:https://npo-at.com/[/aside]
そんな彼らが開発中のロボット「FEDOR(ヒョードル)」とは?
「FEDOR」は、Final Experimental Demonstration Object Researchの頭文字をとった略語です。
その正体は、アンドロイドナヤ・テフニカが開発中のヒューマノイドタイプ(人間の見た目をした)「科学実験」用のロボットだそうです。
驚くべきことに、なんと人間とほぼ同等の作業を行うことが出来るそうです。
FEDORの本当の目的は、「ロシア軍の新しい○○」
まずはこの動画を見て欲しい。
FEDORが何が出来るかが分かる。
あ、動画の中ではプーチン現大統領も見学しに来てますね。
FEDORが出来ること
- 運動
- 重量物の上げ下げ
- 日曜大工
- 自動車の運転
- 遠隔操作による作動
- 腕立て伏せ
そして・・・・射撃です。
上の動画では、やや尖ったアシモ(HONDA作った自律歩行ロボット)やペッパーくん(ソフトバンクの人工知能ロボット)のようにしか見えませんが・・・
下の動画をご覧ください。
そうです、このFEDORは射撃ができるんです。
そもそもFEDORは、ロシア非常事態省(いわゆる国が組織している軍人の集まり。防衛隊です。)が主導して開発を始めたロボットです。
なのに対外発表的には、「レスキュー隊員・原発事故(特にソ連時代に現ウクライナのチェルノブイリで苦い経験があるため)用の隊員の代わり」とされています。
ここが大事です。よく考えてみて見ましょう。
[aside type=”warning”]
- なぜロボットが射撃訓練をしているのか?
- なぜスペツナヅ(ロシア軍特殊部隊)が採用を検討しているハンドガン<<ストリージ>>(ロシア語で雨燕の意味)を持たせているのか?
- なぜロシア軍のデジタルフローラ迷彩服を着せ、4輪バギーを運転させるのか?
- なぜロボットの名前が、元ロシア軍出身で最強の格闘家と謳われたエメリヤーエンコ・ヒョードルを想起させる「ヒョードル」なのか?
[/aside]
結局、非政府組織(NGO)だといいながらも、ロシア軍ががっつりと介入しているということです
そうです。FEDORはロシア軍の新しい兵士として開発されているヒューマノイドロボットなのです。
自国を防衛するために日々開発を続ける軍事組織にとって、
あらゆる環境でも人間と同じ動作ができるロボットほど、喉から手がでる欲しいものはないでしょうから。
宇宙での活動を実行するためのライセンスを有する「非政府」組織?
そんな都合が良い話がありますか?
ロシアという国は、ただでさえあの広大な国土に対して、日本と同じ程度の人口しかいないのです。
過酷な環境でも文句ひとつ言わずに飲まず食わずで働き続ける優秀な戦闘兵士は、いくらいても足りていないのです。
実はロシア国民からは意外と微妙な評価なヒョードル
鬱文豪を数生み出しているロシア人は面白いシニカル(皮肉)なコメントが多いですね。
実用化されたら、コメントももっと褒め言葉が増えるのかもしれませんね、いや変わらないか。
コメント