水中で戦えますか?
男なら誰でも一回は、口喧嘩でなくて殴り合いのケンカをしたことがあると思います。
しかし、水中でケンカってできますか?
ドラマや映画の中の主人公が「敵と素手で戦っていて」そして「なぜか海か湖に落ちて」
というステレオタイプ的なイメージしかありません。

そもそも、スポーツ以外に水中で戦う職業ってあるんでしょうか?
水中で戦わざるをえない職業
と聞いて真っ先に思い浮かんだのは、特殊部隊でした。
しかし普通の銃では、水圧の関係で射程距離が「1m」ほどにまで下がってしまいます。
そんな時、どのようにして敵を倒すのでしょうか?
「ADS」(水陸両用ライフル)を使う。
ADS(Avtomat Dubuxsredny spezialiny)=水陸両用ライフルという、水中での使用を想定したアサルトライフルが存在します。
「ADS」(水陸両用ライフル)の特徴
- 陸上でも問題なく使える
- カスタマイズできる
- 陸で使っているライフルと弾が共有できる
点で優れています。特に普段使っているライフルと弾が共有できるのは
「水中用と陸上用で2種類銃を持たなくてもよい」という、大変大きなメリットになります。
また、陸上で使うならカスタマイズも必要です。
ロシア軍おすすめのカスタマイズ
スコープと消音機付きバージョン
ロングバレルバージョン
おすすめのカスタマイズとして、上記の2種類が挙げられています。
ただ、肝心な射撃性能についてはどうなんでしょうか?
射撃性能
水中での有効射程は25mで、銃の下についているグレネードランチャーは残念ながら使えません。
一方で、陸上では有効射程600m、グレネードランチャーは400mの射程を誇ります。
またロシアでは、こんな面白いスラングがあります。
「水中銃で射撃する」ことを
「裁縫する」と言います。
「なぜ裁縫?」と思いますよね?

弾薬というより針
これは、昔採用されていた水中専用銃APSから生まれたスラングで、弾薬が針のように細いことに由来しています。
弾をマガジンに込めるシーンですが、針でチクチク縫物をしているように見えますね。
また、別の由来の説もあり、水中では弾道が直線的ではなく、小さな気泡を伴いながら進むため、その軌跡がまるでミシンで縫い目を作るように見えることから、このユニークな表現が生まれたという人もいます。
いずれにしてもロシアの特殊部隊「スペツナズ」では、こうした独特の隠語が数多く存在します。
銃が更新されてもなお、「裁縫する」というスラングは生き残っています。
まとめ:裁縫するロシア軍
- 水陸両用とはいったものの、水中での使用はオマケ程度。
- 水中での射撃は「裁縫する」というスラングが存在する。
- そのスラングは、昔の水中銃の弾の細さに由来する。
おまけ:「裁縫」している映像
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