ロシア連邦軍は
「ザルニッツァ(夏の雷)」
という、子供向けの楽しいスポーツゲーム大会を毎年4月-5月に開催しています。
今回、2018年4月26日に戦略ロケット部隊によって「ザルニッツァ」が開催されたと報道がありました。

赤の広場を走るRT-2PM2 “Topol-M”を運用するのもこの部隊です。
ロシア国防省の広報によって「子供向けの楽しいスポーツゲーム」とされていますが、
ロシア国防省が定義する「楽しいスポーツゲーム」って半端なくきな臭いと思いませんか?

子供向けのスポーツゲーム
と聞くと、おそらく日本人の99%は

https://sports-career.jp/?act=detail&id=842
サッカーや、野球などなど、地域のコミュニティで行われるスポーツを想起するのではないでしょうか。
さて、実態は?
まずはフレコミから見ると・・・
4月26日、戦略ロケット部隊の軍事アカデミーの支部で、児童向けの軍事スポーツゲーム「ザルニッツァ(Zarnitsa)」が開催されました。軍のスポーツゲームには、16の教育機関から約200人の学生が参加します。彼らは後には青年大隊となります!(ロシア国防省)
なんだか後半の「青年大隊」というワードが気になりますが、
まずは発表された写真を見てみましょう。






あれ?手りゅう弾投げる遊びしてません?
「楽しいスポーツゲーム」とは?
公民館まつりのようなスポーツゲームを
なんでわざわざ戦略ロケット部隊で開催しなければならないのか?
もちろんこれは、そんな地域振興のイベントではありません。ロシア国防省の説明によると
「ザルニッツァ」は、
- 異常な状況においても素早く反応できる子どもの能力を育成することを目的としている
- 将来の徴兵のための初期軍事訓練システムの一部である
- 競技は、学生の身体的耐久力の強化に貢献するとともに、地上軍が実施する主要技能の習得にも貢献する
- 学生は、ライフル射撃の技術を習得する
- 放射線、化学および生物学的汚染への対策を学ぶ
ことを目的にしている。
つまり、小中学生の軍事訓練の一環なのです。

他の地域では、普段の軍事訓練の成果発表の場としてザルニッツァが設けられていることもあり、
日本でいう「運動会」にかなり近いといえます。


まとめ:楽しいスポーツゲーム
- ロシア国防省の「楽しいスポーツゲーム」は軍事訓練のこと。
- ザルニッツァと呼ばれ、各地域で軍が主催している。
- 地域によって差はあれど、運動会のような性質も帯びている。
おまけ:ザルニッツァの動画