【ウクライナでのロシア軍】通信社の大きなミス?それともプロパガンダ?

ウクライナのドネツク

においては、戦闘が継続しています。

こんなニュースを見つけましたが、なんだか「ツメが甘いな」と思いました。

ウクライナ紛争、少年兵を養成する親露派

というタイトルで、AFPが報じたものです。

【7月5日 AFP】14歳の若さで、デニスはすでにカラシニコフ銃の組み立て方を知っている。ウクライナ政府軍と戦う親ロシア派武装勢力の訓練を受ける、将来の少年兵候補なのだ。

「もし僕が大人だったら、もちろん戦ってるよ」。親露派が占拠するウクライナ東部の奥深くにある街で、乱れた角刈りの痩せ気味の少年は「戦争を見てみたい。銃の撃ち方も習いたいし、戦車も見たいんだ」と興奮気味に話す。横で大人の親露派兵士2人が、うなずきながらそれを聞いている。(AFP BB)

記者
ウクライナ東部ドネツク地方の都市ハルツイスクで、軍事訓練の一環としてカラシニコフ銃の使い方を幼い少年に教える親露派の分離独立勢力の戦闘員

という書き方で、こんな画像が紹介されています。

親露派・・・東ウクライナ在住のロシア支持派もしくはロシア兵

先進国では通常の教育機関だけではなく、未成年に軍事訓練を施す国防省管轄下の学校が存在し、

ロシアでは小中学校に軍事教練そのものが存在します。

前回の記事で、ロシアの軍事教練について紹介しています:

ロシアの小中学校で行われている、秘密の軍事訓練とは

2018.04.23

AFP通信では、将来の少年兵を育てる悪いロシア軍、といった切り口で紹介していますが、

これはロシアでは不思議な事ではありません。

AFP通信は

  • ロシアの事情を知らない
  • プロパガンダとして、情を誘うためにこういった紹介をしている。

と考えられますが、おそらく後者でしょう。

東部ドネツク地方の町ハルツイスクでは、14歳から19歳までの若者約20人が、夏休みが始まってから数週間、戦闘訓練を受けている。デニスのように基本演習を受けている子どももいる。他にも、17歳のアーニャのように武装勢力司令部が教える応急手当てのクラスを受ける子どもたちもいる。(AFP BB)

ユーリ(Yuri)
だから、それが普通なんですって!ウクライナも旧ソ連時代からそういった訓練がありましたし、何をいまさら感がとっても強い記事となっています。

アーニャとカーチャ

ロシア軍やウクライナ軍の装備品の一つ、ゴルカを着用。

アーニャとカティヤは、重い戦闘用ブーツを履きなれた、愛想のいい双子の姉妹だ。2人はまだ19歳の時に通っていた技術大学を中退し、地元の民兵部隊に入隊するという人生を変える決断を下したことをまったく後悔している様子はない。

入隊について「ママははじめ、許してくれなかったわ」とアーニャは話す。しかし母親も次第に折れ、やがて姉妹に付き添って、戦線で負傷した戦闘員たちの手当てを手伝いに出かけるようになった。カティヤは「戦争の前は、血の臭いが怖かった。でも、もう血を怖いと思うことはなくなったわ」と話した。(AFP BB)

という、双子の姉妹も紹介されています。

彼らが地元の民兵組織に入ると言った紹介をした後で、

ユニセフによれば、ウクライナ紛争が始まった昨年3月以降、少なくとも68人の子どもが死亡し、180人の子どもが負傷した。残虐な紛争は、ソ連崩壊後もスラブ民族同士として比較的平和に共存していたロシア系とウクライナ系の双方に家族の分裂を引き起こし、心の傷を残している。(AFP BB)

と、他人の記事を組み合わせ、あたかも彼らが悲劇に見舞われるかのような書き方をしています。

ユーリ(Yuri)
確かに戦争は悲惨ですが、初等軍事訓練そのものを少年兵の育成、としてプロパガンダに使うのはどうかしていますよ?

まとめ:通信社の大きなミス?それともプロパガンダ?

  • 学校で行われていた軍事教練を「少年兵育成」と批判した新聞社がある。
  • が、それはロシアを批判するプロパガンダの疑いが強い
  • 背景を正しく知らない限り、報道に踊らされてしまう。

おまけ:はい、チーズ

ユーリ(Yuri)
祖国防衛の日にドネツクでポーズをとる女性だそう。左は民兵で、ウクライナ政府側。ウクライナ側の兵士はとってもフレンドリー!といったなんとなくのプロパガンダが見え隠れする。

 

 


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ABOUTこの記事をかいた人

【略歴】貿易会社、情報機関で長く働いていました。
【興味関心】テクノロジー/金融/軍事/宗教心理学/マーケティングです。
【運用言語】多言語対応(メインは日・英・露+αで数ヶ国語)
【ひとこと】現在は本業の他にMOMCOMのアドバイザリーを兼任しています。