ビールってとんでもなく
値段が高いですよね?

350ml缶ビール1本には、77円の酒税がかかっています
アサヒビールやサントリーのビールは1本200円程度なので、30%近くが税金です!
安く買う方法はないものか?と海外事情も交えて考察してみました。

EU諸国
でも同じことを考えている人がいます。

実はEUは税金は統一されていません。隣の国なら安いんです!
しかも陸続きなら、ちょっと東京都→神奈川県くらいのノリで海外に行けてしまうのです・・・

実際いくらくらい安いのか?
EUで一番税率が高い国の一つである
フィンランドと、その近くにあるバルト三国の①エストニア ②ラトビア ③リトアニアで比較しましょう。
ジョニーウォーカーの赤ラベルを一本買ったとします。

フィンランドでは、一本36ドルもします。(日本では10ドルくらい)では、
バルト三国では?
- エストニア 25.8ドル
- ラトビア 27.52ドル
- リトアニア 24.57ドル
となり、最高でなんと一本11.43ドルも違います!
こんなに値段の違いがあると
当然、安い方で買いたいですよね?ということで、
より税率が低い国にアルコールを買いに、もしくは飲みに行くアルコールツーリズムが流行しています。

アルコールに限らずあらゆるものが安くなってしまうと、
地元のスーパーで買うよりも車で1-2時間かけて隣の国で買った方がコストメリットが大きいため、
地元経済に深刻なダメージをもたらしています。
消費者もだまっちゃいません。
エストニアの関税局の見積もりによれば、2017年はアルコール税による税収が3200万ユーロ減少しました。
エストニアは1年に2回消費税率を引き上げたので、これに対する抗議として、
エストニア人はラトビアへの自動車ラリーを抗議として独立記念日に行いました。


「食料品、タバコ、アルコール、建築資材まで、ラトビアの方が安いんだよ!」

エストニア外務大臣スヴェン・ミクセルは、

と強く批判しました。
その2週間後に、ラトビアとエストニアの税率は同じになり、問題はひとまず落ち着きました。
アルコールひとつで大規模な抗議活動にまで発展しているのです。

まとめ
- 物の値段を大きく左右するのは「税金」
- EUではより安く買い物をするために隣の国に行くことがある
- 特にアルコールを楽しむアルコールツーリズムが問題視されている。