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仮想通貨が汚職をなくす?
いま、中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタン、キルギスタンなど)で仮想通貨を活用したインフラの構築が国家ぐるみで勧められています。
カザフスタン、ウズベキスタン、キルギスタンと言われても、なかなか聞き覚えのない、馴染みのない国名ですよね。
実は、この3カ国では仮想通貨(ブロックチェーン技術)を活用したシステムが作られており、「長年はびこる汚職問題を解決する救世主」として大注目を浴びています。
そのあまりの発展スピードとぶりから、世界中の投資家がいま中央アジアに注目が集まっています。
「お金稼ぎや投機」の対象としてではなく、「社会問題を解決する手段」としての仮想通貨の新しいあり方をご紹介します。
仮想通貨(ブロックチェーン技術)でなぜ汚職が無くなるのか?
あなたは今1人で夜道を散歩しています。
そこへ突然警官が現れ、突然こう告げられました。
[voice icon=”https://momcom.site/wp-content/uploads/2018/03/8fd8d6b1caf2470bad41df120b91047c.jpg” name=”汚職警官” type=”l”]
「お前を逮捕する。解放して欲しければ1万円払え。」
[/voice]
もし本当であれば、どう思いますか? こんな人が大勢いる国で暮らしたいと思いますか?
実は、旧ソ連圏(中央アジア含む)では、こういった汚職は日常茶飯事です。
ソ連時代の名残であるワイロ文化が今も根強く残っており、長らく人々を悩ませてきました。
特に国家公務員や警察の汚職問題は毎日のように耳にします。
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[voice icon=”https://momcom.site/wp-content/uploads/2018/02/tunnel3.jpeg” name=”ユーリ(Yuri)” type=”r fb”]中央アジアには私も何度か訪れたことがありますが、政府機関が公的手続きにワイロを要求したり、交通事故や違反を起こした一般人が警察にワイロを受け渡してもみ消すことなどは本当に日常茶飯事でした。[/voice]
国家レベルの腐敗や汚職問題を解決するのに、仮想通貨(ブロックチェーン技術)が大活躍する?
そもそも中央アジアでワイロが横行するのは次のような状況下です。
- 役人や警察が
- 一般市民や外国人に対して国家や警察の汚職問題・ワイロ文化は当たり前。
- ほかにだれも見ていない密室や、物影で、
- 「手続きをするには金がかかる」「金を払わないと逮捕する」という不当な理由をつけて
- お金を要求する
また、外国人にだけ高額な価格を要求するのもよくあるワイロの手口です。
こうした状況を回避するには、
- みんなが監視している環境で金銭をやり取りできる(いかなるときも二人きりにならない)
- みんな平等に、適正価格でモノを買える
という環境の整備が必要不可欠になってきます。
まさにその環境を実現できるのが、仮想通貨のしくみを支えるブロックチェーンの技術なのです。
ブロックチェーンとは、世界中に点在するコンピューターにデータを分散することで、中央集権を置かずに破壊・改ざんが困難なネットワークを作る技術である。相互に信頼関係の無い不特定多数の参加者間で、権利の移転を実現することに適している。
引用:https://thefinance.jp/fintech/160113
中央アジアの汚職が解決されないのは、役人や警察(中央集権)側に問題があるためでした。
しかし、不正から自分の財布を守るのは取引者の自己責任に任されています。
ブロックチェーン技術では、
- 取引の参加者が不正を行えないよう、たくさんの場所に同じ情報を保管する
- ブロックチェーンに参加する人は全員、互いに自分の通帳を見せ合っているような状態になる
- 自分がだれかと取引をする際には、第三者もその取引記録を保存し監視下に置くことができる
こうしたしくみで情報の透明性と相互監視体制による信頼性、安全性を実現しています。
この技術を利用すれば、中央アジアが抱える汚職問題の根本にある中央集権体制を解体し、「一般市民は権力(役人、警察)に逆らえない」という不平等な立場を改善できるのです。
さあ、仮想通貨が正義のヒーローになりそうなニオイがしてきました。
汚職払拭に向けた、各国の仮想通貨利用方法とは
カザフスタン:新たな仮想通貨「G-Global」立ち上げ?
カザフスタンでは「G-Global」という新たな仮想通貨を構築するようです。
G-Global will be a good step to free the world of monetary wars and black marketing. It will also reduce volatility.
G-Globalは、金融紛争、ブラック・マーケティングから脱出する素晴らしき第一歩となる。
またボラティリティーも抑えることができる。引用:https://news.bitcoin.com/kazakhstan-kyrgyzstan-and-uzbekistan-on-the-crypto-radar/
(訳は筆者による)
[voice icon=”https://momcom.site/wp-content/uploads/2018/02/tunnel3.jpeg” name=”ユーリ(Yuri)” type=”r fb”]ボラティリティーとは、価格の変動のしやすさのことです。今日100円だったものが、明日には150円に急に値上がりするような商品は「ボラティリティーが高い」と言えます。[/voice]
実はカザフスタン初の仮想通貨KZ CASHというのがすでに存在するのでsG-Globalは「資産」によって信用を裏付けることで、KZ CASHよりも民主的で透明性の高い仮想通貨を目指します。
キルギスタン:国家プロジェクトも仮想通貨で決済できるように
政府が出資するようなあらゆる公的なプロジェクト、契約に対して仮想通貨で決済できるようにすることで、透明性のある政府の実現、生活水準やビジネス環境の改善を目指します。
政府内部の取引にブロックチェーン技術を取り入れることで、役人同士の汚職や不正を防ぎ、国民にとってオープンな政府をつくりあげるという構想です。
ウズベキスタン:マイニングコストの安さで勝負!
ウズベキスタンはマイニングの分野でいま世界から大注目を浴びています。
ウズベキスタンで1ビットコインをマイニングするコストは、世界で3番目に安いといわれています。
マイニングとは、ビットコインのデータを計算によって掘り出す方法ですね。
1位 | ベネズエラ | 531ドル |
2位 | トリニダード・ドバゴ | 1190ドル |
3位 | ウズベキスタン | 1790ドル |
同国はさらに仮想通貨事業に力を入れるべく、現在ブロックチェーンを扱うセンターを新たに設立中のようです。
まとめ
ビットコイン暴落や流出事件の影響もあり、日本ではなんとなく仮想通貨のデメリットばかりがクローズアップされがちです。
しかし私たちの知らないところで、仮想通貨とブロックチェーン技術はもはや世界の社会インフラとして凄まじい勢いで発展しており、すでに世界では2000種類以上の仮想通貨が出回っています。
また日本でもすでに300以上の店舗・サービスが仮想通貨を正式な決済方法として導入しています。
仮想通貨をこれから始める方でも、大きく資産を構築できる可能性は十分にあります。
[voice icon=”https://momcom.site/wp-content/uploads/2018/02/tunnel3.jpeg” name=”ユーリ(Yuri)” type=”r fb”]明日あなたが飲み会に払う1万円だけでも投資に回せば、数か月後にはその1万円で車が買えるようになるかもしれません。[/voice]
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