横流しはどうやってごまかすのが良い?

前回のコラムで、最後にクイズを出しました。
なぜ闇マーケットに横流しされた武器は、後で帳尻が合うようになるのでしょうか?
本日は、ニコライ氏から教えてもらった答えを発表します。
答えは次の3つです
- 【回収】破棄扱いになった武器や弾薬が回収業者を通じて闇市場に出回る
- 【詐欺】帳簿のごまかし。これは製造過程で大目に製造し、本来規定された数以上のものが製造されている。
- 【消滅】まれに起きる倉庫の不思議な爆発事故
予想通りだった方、おめでとうございます!
それぞれ、解説を見てみましょう!
①:【回収】回収業者を通じた闇市場への流出

銃火器は消耗品扱いで、軍隊やその関係機関が処分したり、民間の委託業者が処分したりする。
だが1挺ずつ溶鉱炉に入れて確認をしているわけではなく、溶けたスラグの重さが予定量と同じ(他のスクラップを入れてごまかしている)ならば誰も気が付かない。
他に、手りゅう弾やランチャー類も含め使用後に民間に払い下げられることもあるのだが、明らかに未使用のものがなぜか流れてくることもままある。
②【詐欺】帳簿をごまかして、あらかじめ多めに作る

最近は少ないそうだが、旧ソ連の計画経済の名残が続いているケース。
計画経済下では素材の量も完成物の量もコントロールされているため、完成物の質や数量がズレることは計算上あり得ない。
ソ連時代では一定以上でもそれ以下でも罰せられてしまっていたため、あらかじめ材料の素材の在庫に余裕を持たせて、完成物の量は少なめに見積もっていたんだ。
当然多くできた製品は工場長や幹部が非公式に販売し利益を得る、といったことがどこでも起きていたことは想像できるだろう。なので、「素材は多く・でも完成物は少なく」という現象が起こるんだ。
③【消滅】たまに起きる倉庫の爆発事故

2019年のシベリアの武器庫爆発事故

知ってると思うが3-4年に1度、兵器庫が爆発する。爆発は基本的には火事ではなく爆薬で吹き飛ばす形なので跡形がのこらない。
その倉庫に本来あったはずのものがどこへ行ったのか追うことはほぼ不可能だ。
この方法なら倉庫ごと吹き飛ばして無くすことができるので、大がかりな取引や棚卸に関わっている。
捕まった彼はどうなった?
今回のブラックマーケットの話を教えてくれた彼(ニコライ氏)は、大規模な取引というよりかは、VK(ロシアのSNS)やebayで個人相手に装備品を主に扱っていました。
海外から誰でも買える状態になっていたのが非常にまずく、当局からすべて通信は筒抜けになっていました。ここがまずかったようですね。同じ手口でたくさんの人が捕まっているようです。
もう一度、音声付きでこの動画を見てみましょう。
ワンクリックで楽に買えるあなたの手元にある装備品のその裏には、こんなバトルがあったのですね。皆、いつ捕まってもおかしくないですからね。なんて冗談です(笑)。
おまけ:本日の【迷彩美女図鑑】
一時期、
「戦う女性は美しい」のコンセプトのもと、毎回3~
- 本日の迷彩美女37
- 本日の迷彩美女38
- 本日の迷彩美女39
- 本日の迷彩美女40
- 本日の迷彩美女41
「どこの軍か、装備は何か」
(情報を正そうと思います。)
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