【プロスペクト理論2】ノーベル経済学賞を受賞のダニエル・カーネマンはイスラエル軍の心理学者で経済学を学んだことがなかった。

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プロスペクト理論、行動経済学、ノーベル経済学賞、ダニエルカーネマン、というキーワードをどこかで聞いたことがあるでしょうか?

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本記事は、昨日公開したプロスペクト理論の補足として、経済学の講義に出席すらせずノーベル経済学賞を受賞してしまったダニエル・カーネマンさんの簡単な生い立ちと、彼が語っている「幸福になる条件」について簡単に紹介しようと思います。

1955年 イスラエルの国防軍の心理学部門に勤務していたダニエル・カーネマンに与えられた任務

行動経済学の超重鎮であり、ノーベル経済学賞を受賞したカーネマン博士は、若かりし頃はイスラエル軍の心理学部門に務める軍人(中尉)でした。

当時のカーネマン中尉の仕事は、若き士官候補生の中から将来性のある優秀な人物を選び出すことでした。

後のノーベル経済学賞受賞者でも・・・・ことごとく外れる予測

将来のイスラエルの国防を担う優秀な士官を選び出すために、カーネマンが行なった取り組みは、8人組のチームを作り、重〜い丸太棒を地面につけずに高い塀の向こうに運ばせるテストです。

そこでリーダーシップをとっていた人材、精巧な作戦を立てた人材などを観察し、未来の幹部にふさわしい人材を選んだつもりでしたが、数ヶ月ごの実際の成績と比較してみると・・・・予測は大外れ!!

実はこの若き日のカーネマンの行動が、未来のノーベル経済学賞の発見の元ネタとなる妥当性の錯覚」と呼ばれる行動そのものだったのです。

「妥当性の錯覚」とは?

簡単にいうと、「妥当性の錯覚」=「今のやり方では何も結果が変わらないのに、いつかは別の結果が出ると信じて同じ行動ばかりを繰り返すこと」です。

要は、絶対に望ましい結果が出ないと冷静に考えれば分かるのに、何度もその行動を繰り返してしまう人=「妥当性の錯覚」に囚われた人のことです。

 

先入観にとらわれて、従来のやり方から抜け出せない人のことです。

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乱暴に例えると「じぶんは億万長者になるぞ〜」と本気で信じながら期待値の低いギャンブルを続けている人は、妥当性の錯覚にかかってます。[/voice]

カーネマンは、イスラエルのエルサレム大学で心理学を専攻し、米国に移住をし博士号を取得します。

同僚のトヴェルスキーと、上で触れたような「認知の錯覚」を何百も見つけ出しては記録して、なぜ人は合理的な判断を下せないのか?”について解明を行いました。

[voice icon=”https://momcom.site/wp-content/uploads/2018/02/tunnel3.jpeg” name=”ユーリ(Yuri)” type=”r fb”]その成果が認められて2002年にノーベル経済学賞を受賞するのですが・・・カーネマンは皮肉にも経済学の受講歴がなかったそうです笑[/voice]

ちなみに、カーネマンとトヴェルスキーが「人間の認知力を理解するための新しい方法」については、詳しくは『ファスト&スロー〜あなたの意思はどのように決まるのか?」で紹介されています。

  • なぜウェイターがお客さんからもらうチップの額は、天気が良い日の方が多いのか?知りたい。
  • 人間の「無意識」は、人が投資を決断する際にどのように作用しているのか?知りたい。
  • ヒューリスティックという言葉を聞いたことがない

に当てはまれば読む価値ありです。



 

そんな偉大な心理学者が、「幸福」について語っている動画(TEDトーク)

  • 人間というのは、いかに記憶によって突き動かされてしまっているのか
  • 事実通りに考えるのは思っているよりも難しい

ということを改めて意識させてくれる動画です。

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ま、そんな小難しいこと考えないで美味しいもの食べて趣味に没頭するか、親しい人と楽しい時間を共有すれば幸福になりますから、スマホを置いて散歩にでも行きますか![/voice]

 

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