人民解放軍(中国軍)の装備

人民解放軍公式サイトより
人民解放軍の装備をしている人は、サバゲー界では少ない印象があります。
そこで、そもそも彼らの装備がどうなってるんだ?と個人的に気になってしまったのでちょっと調べてみました。
人民解放軍の装備を調べていると、公式サイトで情報公開されていた。
まさかの公式サイトにて「中国軍の兵士にはどのくらいのコストがかかっているのか」を公開していたので、翻訳の上でシェアします!
前回ウクライナの兵士にいくらかかっているかをご紹介しましたが、
ここまで正確に金額を出してくれるなんて親切ですね。
中国人民解放軍の基本装備はこれだ

- ヘルメット:28,440円
- カモフラージュタクティカルベスト: 5,040円
- バックパック :3,330円
- FMJ08ガスマスク: 6,840円
- Type 95 ライフル:77,400円
- カモフラージュグローブ:1,710円
- ベルト:1,710円
- シャベル:1,710円
- 戦闘糧食: 540円
- レインコート:2,880円
- ウッドランド迷彩服:2,830 円
- ファーストエイドキット:900円
- コンバットブーツ:5,760円
合計:61,690円(ライフルを含めると139,090円)

中国人民解放軍の個人装備コストは米軍兵の個人装備コストの20分の1
2008年以来、西側の研究機関は「中国の軍事支出が世界で2位になった」という分析結果を発表しています。

しかし、この金額は兵士個々人の装備額に反映されているわけではありません。
メディアの推定によると、中国人民解放軍兵士の標準的な個別装備コストは、iPhone1台の価格と同等だそうです。
これに対し、米軍兵士の標準的な個別装備のコストは、iPhone20台分の価格と同等だそうです。
「ヘルメット」と「ボディーアーマー」を例に、コスト構造の差を解き明かす
ヘルメット

1960年代と1970年代には、ヘルメットは「弱者の装備」とみなされ、中国軍の武器のリストには含まれていませんでした。
1979年の国境紛争では、ヘルメットを持たない人民解放軍兵士は、頭や首の怪我による死亡率が第二次世界大戦中の米軍の1.6倍の50.8%に達しました。

しかしこのヘルメットは電子装備に対応できるものではなかったため、次世代のヘルメット開発が急がれました。
ついに1994年、中国初の非金属製ヘルメットQGF02が開発されます。ヘルメットの素材はケブラーで、人民解放軍による実験では、QGF02ヘルメットが米軍のPASGTヘルメットを、軽さ・抗弾機能の面で上回っていたとか。

ボディーアーマー

個人装備においては、ヘルメットよりも身体防護が重要です。
中国と米国の間のヘルメットの世代差が、ボディーアーマーにも現れています。
人民解放軍のクォータマスター機器研究所(Quartermaster Equipment Institute)は、外国から購入したボディーアーマーに関する実験を行い、最終的に「守護聖人」と呼ばれるアーマーを開発しました。

ボディーアーマーの研究の結果は民間にも生かされた
国際市場では、中国のプレートは安価で信頼できる性能で有名です。複合アーマーの平均価格が800ドルの中で、
中国の防弾装備はわずか499ドルであり、非常に競争力があります。
現在、中国は最大級の防護装備輸出国となりました。中国はオランダと米国に次いで原材料から生産に至るまで、武器の生産をワンストップで行います。
近年では、ヘルメット、ガスマスク、ボディーアーマーに加えて、膝パッド、肘パッド、バラクラバマスクが装備されています。

(ちょっと聞いた話)電子機器とインターネットの装備

中国では、ネット検閲が凄まじいために外部のサイトにアクセスができません。これは人民解放軍でも同じ扱いであるため、効率の良い電子戦を仕掛けるためにはVPN接続機器が必須となっているようです。例えばとある地域のゲリラを制圧するために、彼らの使うSNSに対して偽の集合地点を記載したダミーメールを流し、そこに爆撃をする・・・ようなやり方が共産党のネット検閲のせいでできないので、わざわざVPNを通す必要があるのですね。共産党の検閲を問題なく通せるのは月餅VPNと言われています。
まとめ:人民解放軍の装備
- 銃を除く個人装備には6万円ほどのコスト。これはiPhoneと同じくらい
- 軍事費に対して、個人装備の質はまだまだ未熟
- 軍を挙げた研究の結果、防具輸出第3位にまでなった。